ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」(以下コーギー)の尻尾についてのお話です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、コーギーの尻尾は元々短いのではありません。
生まれて間もなく、目も開かない、感覚の発達していないうちに病院で切断してしまうのです。
元々コーギーはイギリスの牧場で牛を追いかける牧畜犬として働いていました。
長い尻尾はじゃまになったり、牛に踏まれてしまったりするので
切ってしまう習慣がついたそうです。
現代では牧畜犬ではなくペットとして飼われているので、尻尾がじゃまにはなりません。
動物愛護の観点からかわいそうだということで、尻尾を切らないようにする動きもあります。
日本ではまだまだ切ってしまう方が主流ですが、
出産前にあらかじめブリーダーに予約しておいたり、切断しない方針のブリーダーから購入することで、
尻尾の付いたコーギーを飼育することもできます。
尻尾は感情を表現したり、不安定な場所でバランスを取るのに役立ちます。
ですので尻尾を切ったコーギーは、歩くとき、喜びを表現したいときに
お尻をフリフリしてしまいます。そこがまた可愛いとも言えますが。
本来コーギーの尻尾がどんな様子かというと、太くて長いです。
体型の似ている「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の尻尾と同じような形です。
よくある色取りとしては、足先が靴下をはいたように白くなっているのと同様、
尻尾の先が白くなっています。
「天使を背負っている」などと言われる肩甲骨の当たりの模様と同様に、
尻尾の途中に模様が付いていることもあります。
犬はお尻が多少汚れても尻尾で蓋をしたり、汚れを払ったりできるのですが、
尻尾が無いと、どうしても肛門が丸見えになり、
室内外では部屋の床が汚れやすくなったりもします。
従来の見た目と変わるとイメージの修正が必要になるかもしれませんが、
これからコーギーを飼おうと考えている方はぜひ、尻尾の付いたコーギーを探してほしいです。
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